生前の名前は『バスラ=テスク』
			『弓倉晃』に召還された鬼族。
			晃、亨、千陽と弓倉家三代にわたって影組として仕えた。
			鬼族ではあるが、理知的で影組の頭領として部下をうまく使った。
			亨より千影をあずかると親代わりとして武術、兵法を仕込む。
			
			『人魔対戦』にて本来秘密であるべき影組が表舞台に出ると、
			弓倉と敵対する勢力から糾弾されることになる。
			その際、千影を頭領にすえ弓倉の血族による正当な部隊であると主張するように進言。
			不吉の子を殺さなかったことを批判されるも、
			双子が生まれたときに『大いなる毒を制する毒となる』と易ででたため
			ひそかに部隊を組織し、この対戦に備えたとの論を展開させる。
			実際千影が魔王軍との戦いに無双の働きを見せたことと、
			それにあわせ部下に『弓倉の影組は当主の先見の明による部隊』といううわさを流させたり
			強硬な反対勢力を人知れず暗殺させたことにより、
			影組、ひいては弓倉の家に対する批判的な意見を封殺していった。
			
			弓倉家に対する忠誠心は群を抜いており、
			これだけ弓倉の闇の部分にふれていたら口封じのために殺されてもおかしくないはずだが、
			歴代当主からの信頼は厚い。
			千影が早逝するとふたたび頭領に就任。裏切り者とされた紫優らに加担していたため
			弓倉を排除しようとする御厨家と、互角以上に渡り合った。
			千陽が死に弓倉の家が途絶えると下野。己の知りうる歴史の真実を書きつづった歴史書の編纂に残りの人生を費やす。
			弓倉の滅亡後200年ほど後老衰で死ぬが、胡蝶蘭として生まれ変わった千陽の誘いに応じふたたび弓倉に仕えることになる。